お片付け -こんまりさん「世界で最も影響力ある100人」に思うー

ブログを書こう、書こうと思いつつ、忙しさにまぎれて、随分時間がたってしまいました。

梅雨は嫌ですが、これが終わると、また猛暑か…と思うと、梅雨も涼しくて、意外と悪くないな…なんて思う今日このごろです。

 

 

 

 

 

だいぶ時間がたってしまいましたが、保釈請求が2件続いて、2晩連続で、保釈請求書が入ったレターパックを握りしめ、
夜10時過ぎに、タクシーを中央郵便局までとばして、投函してから帰宅したことがありました。

とりあえず書き上げたことに安堵しつつ、ちょっとふらーっとする中で、立ち寄った駅の本屋さん。

(ありがたいことに、夜11時まで空いているんです)。

 

そこに、「タイム誌で世界で最も影響力ある100人に選ばれました」という帯がついたこんまりさんの本が積んでありました。

私も、「毎日がときめく片付けの魔法」という本を持っています。

きれいな写真集風だったのが気にいって、購入したのでした。

 

シーツを毎日洗うとか、靴底をふくとか、お風呂にはシャンプー・リンスも置かずに毎日ふいて外に置くとか、

何もそこまでしなくても…と思うところもありますが、

好きこそものの上手なれ、片付けに対する愛と執念を感じますよね。

それに、彼女は、「ときめき」という直観・インスピレーション以外にも、

部屋の中の気の流れのようなものを敏感に感じ取っているようだったので、さすがここまで出来る人は違うんだな…と思い、感心したものです。

 

ただ、世界で最も影響力がある100人は、ちょっと行き過ぎでは…?と思っちゃうのですが、いかがでしょうか。

ベストセラーになるところまではわかります。

でも、世界人口が、今、何億人いるのか知りませんが、

どんなに美しく言ってみたところで、結局は、「捨てましょう」、「お片付けをしましょう」と唱えている人が、世界で最も影響力のある100人に選ばれるのは、何かが違うんじゃないだろうかという気がして、思わず、じーっと本に見入ってしまいました。

そのあたり、皆さんは、どんなふうにお感じになるのでしょうかね?

 

 

しかし、ここで、積み上げてある本を眺めながら、私は、いや、待てよ…、と考えました。

彼女が、世界で最も影響力のある100人に選ばれたのは事実なのだから、それを元に考えなくては…。

ということは、世界中の人が、モノを持ちすぎていて、お片付けをしたい、お片付けって素晴らしいと思っているということか…。

 

思えば、私の通勤路にも、延々と続く店、店、店…。

途中のドラッグストアは、道まで商品が溢れ出すようにおかれているし、

ちょっと、カーディガンが欲しいなと思って、のぞいたユニクロには、天井まで埋め尽くすように、様々な柄のTシャツが展示されている…。

リラコもいっぱいあるし。

(柄が豊富なのは嬉しいけど、こんなにたくさんは要らないんじゃないかな、

売れ残ったらどうなるのだろう…と思ってしまうのは、余計な心配ですね、はい。)

 

きっと、みんな、モノを持ちすぎているのでしょう。

 

で、あふれるモノの中で、高まる不安感や抑えきれないやり場のない感情を、モノを手に入れるという行為で解消することに依存する人が出てくるわけで、

いわゆるクレプトマニア(病的窃盗)ですね。       

 

 

しかし、クレプトマニアまではいかなくても、普通の人の中にも、モノに頼る気持ちはあるような気がします。

例えば、私だって、極限に忙しくなってくると、何かモノを買おうとし始めたりしますから。

 

今年の春は、ユニクロで売られていた、ミスターリトルメン、リトルミスのトレーナーにはまっていました。

私の場合、もう普段の生活に必要な仕事用の服なんかは一通り持っているので、(休日服は、あっても着る暇なし:涙)、

高い値段を出して、買う必要もないし、洋服ダンスももうはいらないので、バーゲンまで待ってしまいます。(要するに、貧乏性ですね)。

むしろ、洋服とは関係なしに、キャラクターの美しさに惹かれてしまったようです。

 

ミスターリトルメン、リトルミスは、英語の絵本のキャラですが、絵が美しくて、キャラにも思想があるというか、

なんて素敵!と思ってしまいました。

(とても安いので、いくつ買っても、たいした値段にはなりませんでした。

絵本も買ってみたのですが、アマゾンで英語版をみるとすごく素敵に見えたのですが、日本語版の絵本を買うと、幼児本のようであまりおもしろくなかったです。)

たぶん、ストレスで高まっている緊張を一瞬そらして、心をと体をゆるめて、解放しているのでしょう。

 

しかし、手に入れても、手にいれても、不安感や心の中の空洞が埋まるのはほんの一瞬だけ。

結局、至った結論は、「外界に頼るものなし」ということでした。

 

モノに頼ろうとする内面の根源を見つめ、どこかで足るを知る以外に方法はないのでしょう。

モノがあれば、幸せになる気がするけれど、実は、自分の外に幸せはなくて、本当の幸せは内にあるというのは、よく言われる言葉です。

 

しかし、外界に頼るもの(幸せ)がないのはわかるのだけれど、では、内面にある「幸せ」って、何なのでしょうか?

チルチルミチルが、最後にみつけた青い鳥って、どんなものだったのだろう?とふと思います。

 

今の私には、まだそれが何なのかがわかりません。

 

そんなことを思いながら、今日もクレプトマニアの弁護に立ち上がる私なのでした。

 

 

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