HPを改訂しました ~すべての犯罪を治療化へ~

このたび、HPを改訂し、リニューアルしました!!

最初にHPを作ってから、何年たったでしょうか。

ITの進歩ぶりは日進月歩。

ずっと前からリニューアルしたかったのですが、一番最初に作ってもらったHPの固定ページの部分が、私には触れない設定になっていて、とても困っていました。

ようやく良いデザイナーさんに出会い、デザインを変えていただき、私自身でページを手軽に触れるようになりました。

写真も今の姿になり、やっと落ち着いた感じです。

 

新しいHPにリニューアルする際には、さて、どんなメッセージを打ち出そうかと考えました。

「更生のための刑事弁護を目指して」というスローガンを変える気はなかったのですが、
さらにもう一歩先の、「これからの方向性」をわかりやすい形で伝えたかったのです。

そして、選んだ言葉が、「すべての犯罪を治療化へ」でした。

かなり思い切った言葉に聞こえますが、私としては、この方向性で正しいと感じています。

 

 

 

 

 

 

 

 

私の一番好きな本は、ニール・ドナルド・ウォルシュの「神との対話」シリーズなのですが、その中のどこかで、ニールが神に罪と罰について尋ねているのです。

神は答えます。

神の世界には罰はない。

地球のような野蛮な星と違って、高度に進化した生命体(宇宙人)が作る社会には、罰はない、というのです。

では、犯罪が起きたら、どうするのか、とニールが問うと、

神は、「そのような方法では機能しない」、「あなたの希望はその方法ではかなわない」、ということを優しく教え諭される、というようなことを答えていたと思います。

つまり、我らは一つなのであって、他者を害することは自分を害すること、なのであり、そのような方法は機能しない、というのです。

また、社会の側からみても、犯罪者もまた自分の一部なのだから、過ちを犯した者に与えてやらないのは、自分自身に与えないこと、罰するのではなく、教え諭す、ということになるようです。

 

そうか、神の世界に罰はないんだ…、

あるのは経験と学びだけで、罰したところで、有効には機能しない、

求めていくべきは、
一体としての生命がより良く機能することだけ、なんだな…と何となく納得したのでした。

 

この言葉をそのまま、今の世界で実現することは不可能ですが、社会というものは、常により良い方向へと、向上と進歩を目指して進んでいます。

実際、今の社会は、昔の社会に比べれば、格段に良くなり、衛生的になって、技術も進歩し、人権も守られるようになっています。

例えば、私は、コロナ以前は、大阪の日本橋へ、文楽を観にいくのを楽しみにしていたのですが、文楽に出てくる昔の世界は、かなりドロドロしています。

主君のために部下が死を選ぶ(赤穂浪士)、主君への忠誠を示すために、自分の子どもでも殺して首を差し出す(菅原伝授手習鑑)なんてことが当たり前のようにされているのです。

その時代は、それが美徳だったのでしょう。

でも、人々は、本心では「こんなことは嫌だ!」と思っていたのだと思います。

今ではあり得ないこと、考えられないこととされるようになり、それだけ世界は進歩したのです。

世界は、常に向上を目指して進歩しています。

 

 

 

 

 

 

 

これを刑事司法の世界にあてはめると、

厳罰をふりかざすのはおかしい。

特に、本質的に悪質な人ではなく、生きにくい世の中で、何らかの歪みを抱えて、それが犯罪として現れてしまっている人達に対しては、治療や教育という方法を用いて対処していくべきなのであって、刑罰で問題を解決しようとしても、有効に機能しない、ということになると思います。

 

そんなこと言ったって、暴力団や窃盗団のように、確信的に悪を選択している人達はどうなるのですか、といわれると、確かに、現時点では、そういう場合は、刑罰で対処するしかないと思われます。

 

しかし、大きな視点でみると、暴力団なども、昔に比べて、衰退の方向へ向かっているように思います。

かっては、一定の社会的役割があったのでしょうが、社会が進化し、暴力団排除条例などの規制の効果もあって、この10年で大きく変わってきました。

私が弁護士登録した頃、今から10年とちょっと前ですが、「私は、刑事事件で更生保護をやりたいから、暴力団のような事件はやりません。」と言ったら、刑事弁護をするのに、暴力団の事件をしないなんて、お前はバカか!と言われましたからね。

しかし、10年後、状況は一変していました。

暴力団は衰退し、刑事事件は減りましたが、治療的司法で対処するべき事件が増えてきました。

薬物事件だって、治療が重んじられるようになったのです。

こんなふうに、世界はどんどん変わっていきます。

ITもそうですね。

こんなに手軽にWEB会議ができる時代が来るなんて、思いもしなかったです。

WEB会議については、今度、刑務所でWEB面会ができるようにすべき!!!!というテーマで、ブログを書いてみたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、目指すべき方向性は、「すべての犯罪を治療化へ!」です。

刑罰を今すぐなくすことはできないし、刑罰には一定の役割もあるけれど、今、法曹関係者が考えているほどの有効な効果はない。

刑罰で痛めつけても、実際は、解決していない問題が非常に多い。

無理やり、解決したことにしているだけです。

 

刑罰は、神ならぬ人間の世界ではなくせないものだけれど、できる限り抑止的に使っていくべきです。

また、処遇については、もっと改善すべきでしょう。

(せめて暑さ、寒さを防いで、満足に食べさせてやる必要があります。

衣食も足りないストレスフルな状況では、教育はできないからです)。

 

障害者や虐待を受けた人、病気を抱えている人などに対しては、もっと治療的な司法を導入し、問題の根本的な解決と人間的な対処を目指さねばなりません。

というわけで、新しいHPはこんなふうになりました。

今後ともよろしくお願い致します。(^^♪

 

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