MENU

「治療的司法」 問題解決型の刑事弁護へ

刑事事件の多くは、その人が抱えている問題がマイナスの形で表出したものです。

なぜこのような犯罪が起こったのか、原因を知らなければ、再犯を防ぎ、社会復帰を目指して、「人生の再出発」をすることはできません。

そのためには、「犯罪の治療化」の視点が重要です。

キーワ-ドは、「治療的司法」(Therapeutic Justice)です。

治療的司法とは、わかりやすく言うと、刑事裁判の手続きの中で、単なる法的解決だけにとどまらず、犯罪の原因となった問題の解決にむけて、必要とされる医療・心理・福祉・その他のサポートを提供していく考え方です。

犯罪の原因となっている根本的な問題を解決することで、その人が生きやすくして、結果的に再犯を防止していきます。

「問題解決型司法という言い方もできるでしょう。

日本の刑事裁判は、無罪が争われる事件についてはじっくり取り組みますが、認め事件については、裁判を早く終わらせることばかり考えて、裁判後、その被告人がどうなるか(更生)については、目を向けてきませんでした。

その人がなぜ犯罪を犯してしまうのか、原因を考えて、問題を解決することは、刑事司法の役割ではないと考えてきたのです。

しかし、その結果、再犯率は上昇し、多くの人が再犯の連鎖から逃れられず、受刑をくり返してしまうという弊害を生んできました。

典型的な事例は、

などです。

このよう人たちは、根っからの犯罪者ではありません。

どこにでもいる普通の人です。

しかし、生い立ち、障害、人間関係、人生の中の不幸な出来事、老齢など、さまざまな原因によって「生きにくさ」があり、そのマイナスのエネルギーが「犯罪」という形をとって表れてしまっているのです。

「犯罪」は、「うまく生きられない」、「助けがないと生きられない」というSOSともいえるでしょう。

そこで、医療・心理・福祉・その他のサポートを提供しながら、問題解決を目指し、この人たちが生きやすい状態にすることで、結果的に再犯を防いでいく。

そんな刑事司法を目指すのが、「治療的司法」なのです

被告人にとっても、社会にとっても、幸福な結果を得るためには、「犯罪の治療化」の視点が必要です。

刑事裁判を人生の転機とする。困難をの変化のチャンスととらえる

犯罪者となって、刑事裁判を受けねばならないことは、人生の中で、最もつらく苦しいことです。

しかし、ここで原因分析をせず、適切な対応をとらなければ、問題はますます悪化して、長期化していきます。

特に、依存症系の犯罪や、高齢者・障がい者の犯罪などは、原因を除去しなければ、またくり返されます。

刑事裁判という困難を、人生の転機がきたととらえて、上昇気流に乗るための「チャンス」に変える努力をしましょう。

個別対応こそが重要 -回復への一番の早道-

治療的司法によって回復を目指すときに、成功するか否かを分ける大きなポイントは、「個別対応」です。

例えば、薬物事件や万引き事件は、表面的には、とてもよく似ているように見えます。

しかし、その原因を分析すると、ひとりひとり全員違っているのです。

もちろん、ある程度共通して見られる現象はあります。(例えば、薬物犯にはこういう性格傾向の人が多いとか、クレプトマニアには摂食障害など他の病気を合併している人が多いとか…)。

しかし、犯罪に至るまでの生い立ちや悩みなどのストーリーは、全員違っているため、同じ対応をすればいいというわけではないのです。

全員同じというような、おおざっぱな対応をしてしまうと、結局、効果が出ず、同じことの繰り返しになってしまいます。

早期対応こそが重要 -受刑が長期化すると人生を失うことにー

災害時でも、最初の危険を乗り越えることが重要なように、刑事裁判でも初期の対応が重要です。

早い段階から、周囲の支援や協力を得て、適切な対応がなされれば、社会復帰して正常な生活に戻れる確率は高くなります。

逆に、初期段階で、おざなりな対応をしていると、再犯をくり返して、受刑の長期化が避けられなくなり、社会復帰が難しくなります。

執行猶予がつく初犯のときから、丁寧な対応をせねばなりません。

再犯で認め事件の場合も、どうせ受刑は避けられないから、裁判は早く終わらせて、出所してから問題に取り組もうという人が多くいますが、実際にはなかなか実践できません。

出所後のほうが、ストレスは多く、経済的にも苦しくなるからです。

本当に立ち直りたいのであれば、刑事裁判のときから、犯罪の原因を分析し、問題解決に取り組むべきなのです。

治療的司法の実践が大切です。

その他、あらゆる罪名についてお問い合わせ下さい

成育歴の問題があるケース(虐待、親子暴力など)や知的障害・発達障害があるケースについても、積極的に対応しています。

薬物事件(覚せい剤や大麻などの違法薬物)

性犯罪・ストーカー系事件

クレプトマニアについて

成育歴・虐待・発達障害などの影響を受けた犯罪への対応