ケンとの1年ぶりの面会 ~島根旭社会復帰センターへ~

先日のお盆の大雨の中、行ってまいりました、

島根旭社会復帰センターへ。

 

 

帰りの渋滞が懸念されたのですが、大雨情報に、皆さんひるんだのか、

渋滞ポイントでも渋滞らしい渋滞はなく、

すんなり帰ってこれました。

(往復13時間半の旅!車に乗っているのは、片道5時間~5時間半くらいでしょうか)。

 

 

去年ケンと会ったのは、8月末ころでしたから、ほぼ1年ぶりの面会です。

 

ケンはあまり変わった様子はなく、明るく元気そうでした。

ちょっと痩せていましたが、前回も痩せていたので(拘置所から島根にきたとき痩せた)、あまり変わってない感じでした。

 

最近の生活ぶりや作業内容、今度行く予定の作業予定、

3類にあがったことや、次は2類にあがる予定があること、

本の話や、ここまで来る間の外の台風と雨の話、

今は修行のために、永平寺に出家したようなものだと思えばいいよ…なんて話などなど、

あっという間の30分でした。

 

永平寺の話は、昔、私がまだ大学生だったころ、お友達のお父さんが、日本海側の都市に赴任されていて、

そこに皆で遊びに行かせてもらったときに、永平寺を見学に行ったのでした。

友達のお父さんは、「永平寺で修行している若者はすばらしい、お婿さんにしたいくらいだ」とおっしゃっていて、

面白くて記憶に残っていたのですが、

この間参加して熱海の日弁連・刑事拘禁本部の合宿に、お寺さんの息子で、永平寺に修行に行ったという

弁護士の先生がいて、ふと思い出したのでした。

 

 

他の弁護士が、「永平寺にいたとき、毎日、何を考えていたんですか?」と質問すると、

その先生は、「とにかく早く出たかったです!」と答えて、大爆笑。

 

思えば、受刑も、朝早く起きて、夜は早く寝て、

腹八分目の、栄養バランスはとれているけど、いまいちおいしくない気がする食事を食べて、

(マクドやお菓子はジャンクだけど、なぜかおいしく感じられる)、

着るもののおしゃれもせず、したくてもできず、頭は丸刈りにして、

人間関係の煩わしさを思いながらも、日々我慢して、

黙々と無駄口をたたかず、作業をして働き、それも規則正しく午後5時には終わって、

(仕事に熱中して、残業におぼれる日々を送りたいんです!!といっても出来ない)、

休みには、窓の外を見て過ごす(確か、ほんの少しだけ窓が開けられたはす)…わけで、

ある意味、現代の出家僧に通じるような面もあるのではないでしょうか。

 

 

そこで出来る娯楽といえば、代表はやはり読書でしょうか。

 

ケンには、せっかくだから、出所までに本を1万冊とまではいわないけれど(それは計算上無理ならしい)、

5000冊読破を目指してみたら?、それが無理でも3000冊はいけるんじゃない?と私から提案。

 

ケンは、拘置所にいなければならなかったときに、既にいろんなジャンルの本を500冊以上読んでいました。

(書面を読むのもすごく早くなっていました)。

現在まで全部数えれば、もう1000冊は読んでいると思うのです。

 

ケンは、もともとは読書家だったわけではないと思いますが、拘置所では、本を読む以外に出来ることがありません。

それは刑務所も似たようなものです。

 

でも、外で過ごせば、ゲームだの、映像だの、音楽だの、いい物もありますが、大半はしょうもないものであふれかえり、

これだけ大量の読書をする機会なんてありません。

 

5000冊までいかなくとも、3000冊でもすごいと思うわけです。

現代では、なかなかそれだけの読書をしている人はいなくて、

単語でいうなら、intelligent な雰囲気を感じてしまうのは、私だけでしょうか。

(私は、ちょっと憧れるのですが…。)

 

ケンは、今は3類なので、面会は月3回。

ケンのご両親は、月3回、車で通って面会をしておられるとのこと、頭が下がりました。

 

今度、2類になったら、面会は月5回まで出来るのだそうです。

お母さんは、5回全部こなすつもりでおられます。(お母さん、本気やでー、(*_*) )。

 

家を借りたいな、でも、移住してくると働くところはなさそうだし…と困っておられました。

 

もしこのブログをご覧になっている島根旭社会復帰センターの近辺の方で、

月に1週間だけ、空いているお部屋をケンのお母さんに間借りさせて下さるという方がいたら、ご一報を。

(食事は持ち込みます。近くに銭湯がない場合、お風呂だけ貸していただければありがたいです。)

 

働くのはこちらで働いて、生活費を稼ぎ、月のうち、1週間だけ島根旭の近くにいられれば、

最初にご主人と車で来て、二人で1回面会、あと2回をお母さんだけで滞在中にこなし(歩いて行くと言ってました)、

さらに2回はご両親で、今までとおり、車で通う…というのが、現在の「妄想プラン」です。

 

島根旭や美祢のような社会復帰センターでは、2類になるのは全然珍しいことではありませんが、

月5回の面会許可をもらっても、家族が来られない…(涙)。

 

そこで、遠方から来られる方は、1泊して、例えば金曜・土曜と連続して面会されたりしておられるようですが、

それでもこなせるのは月に2回。

 

月5回を全部こなしたいというのが、ケンのご両親の希望のようです。

そういう方法が編み出せればいいですね。

(将来は、近くに、官か地元が運営する格安の家族用の宿泊施設を建てるとか…)。

 

帰りに、島根旭の入り口の売店で、函館少年刑務所の丸獄前掛けと小物入れを発見!

あと、金沢刑務所で作っているという枕カバーを買ってみました。

 

小物入れは、残り在庫2個のところをGETしました!

なかなか入荷しないそうです。(^-^)。

 

また、来年、是非来たいものですね。

 

  

 

 

 

 

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