たまには頭を空にして ~旭山動物園を訪れて~
日弁連人権擁護委員会第3部会での旭川刑務所見学の翌日、土曜日に、旭山動物園に行ってきました。
1ヶ月前に飛行機を予約する際には、刑務所訪問後、すぐ帰ろうか、もう1泊しようか、かなり迷ったのですが、
自腹をきって、せっかく旭川まで来たのだから(日弁連の刑務所訪問は、現地でのチャーターバス以外は全部自腹なのです)、
もう二度と来ないかもしれないし、あと1泊だけしていこうと、予約しておいて正解でした。
東京は大荒れで、飛行機が飛ばなかったからです。
結局、日曜日(東京の天候は回復し、今度は北海道の天候が悪化していきました)に予約していた便で、大阪まで無事帰れた私…。
一番不安がっていた私が、一番うまく吹雪をすり抜けながら、旭川を訪問できたことになります。
これも神様が守ってくれたからでしょうね。(私は不安がっていただけで、何もしていませんから)。
土曜日の旭川は、これまた快晴!
太陽の光が温かく、しっかりさしているおかげで、絶好の動物園日和でした。
どうせ帰れないんだし、ここまで来たら、楽しむしかないと、数年ぶりに旭山動物園を楽しみました。
昔来たときは、春先のツアーだったので、時間制限に追われていましたが、この日は雪の中とはいえ、じっくり見学することができました。
思ったのは、動物たちが、皆、ご機嫌で幸せそうなこと!
(オラウータンとか、チンパンジーとか、手長サルとかは、季節が合わな過ぎるのか不機嫌そうでしたが、
あとは皆、基本的にご機嫌でした。)
【とってもご機嫌で幸せそうなアザラシ。特に目が細い太目の彼は幸せそうに見えました。彼女だったらゴメンね。】
【ライオン夫妻はご高齢らしい。とても端正で美男美女の気がするのは私だけでしょうか。】
そんな動物たちを見ながら、片栗粉のような感触の雪を踏みしめて歩いていると、いつの間にか頭の中が空っぽに…。
私は普段、いつも何かしら頭の中で考えていて、考えすぎる傾向があるので、
(その日しなければいけない雑用だったり、電話の内容だったり、接見や打ち合わせの段取りだったり、
どうにもしてやれない事件の内容だったり、漠とした閉塞感だったり…とさまざまなのですが)、
いつの間にか、頭が空っぽになっていたのは驚きでした。
冷え切った空気がいいのか(-6,7度くらいだと思います)、
それとも、降り積もった雪がいいのか、
普段、体験しない動物園の非日常的な空間がいいのか、よくわかりませんが、
この雪の季節に、他に行くところなんてないじゃん!と期待しないできたわりには大収穫の動物園でした。
何事もあなどれないものです。
【顔で選んだのかしら?と思うくらい美人なキリンさん。アミメキリンというだけあって模様が綺麗でした】
【水中を飛び回るカバ。こいつはまだ子どもに違いないと思いきや、2歳だとか。小学生くらいかな?】
ペンギンの行進も、11時と14時30分の2回観ました。
調教したりしたわけではなく、彼らはこれから海岸に狩りに向かう気分で、自主的に歩いているのだそうです。
【狩りに海岸へ向かっている気分のペンギン。11時の回なので皆颯爽としています。14時半の回はもう飽きてました】
そんな姿を見ていると、本来持っている自然な性質に従い、
あるがまま、出来るだけご機嫌に日々を生活していれば、それでいいのかな…という気がしてきました。
動物園にもなかなか深い感慨があるものだなぁ…と思った次第です。
たまには日常を離れて、頭を空っぽにするのもいいものですね。
【カメラ係のおじさんに、勢いで着ぐるみを着せられて、撮ってもらった写真】