大阪弁護士会でクレプトマニア研修「入院編」「通院編」を撮影しました

コロナの影響で、会合や懇親会ができず、研修もオンライン一色ですね。

大阪弁護士会でも、コロナ以後、研修はeラーング!

eラーニング自体は、以前からあったのですが、コロナ後、より一層需要が高まっているようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな中、この8月に、大阪弁護士会の研修部会による企画で、私がコーディネーターをさせていただいて、クレプトマニア研修「入院編」「通院編」を撮影しました。

新人弁護士に、どんな研修を実施してほしいかとアンケートをとったところ、「クレプトマニア研修」を実施してほしいという要望の声があったそうです。

クレプトマニアの方って、結構いるので、突然国選弁護で当たってしまうこともありますものね。

そこで、大阪弁護士会の研修部会が研修を実施することを決定し、私がコーディネーターを仰せつかったというわけです。

 

大阪弁護士会では、実は、8年前くらいにも、辻川圭乃先生がコーディネーターをなさって、クレプトマニア研修が行われていました。

そのときは、群馬県の赤城高原ホスピタルから竹村道夫先生に講師としてきていただいて、研修が行われました。

大阪弁護士会の弁護士達が数名、事例を発表して、当事者として男性のクレプトマニアの方が出演されていました。

私もその研修に参加していて、覚えているのですが、内容は盛りだくさんなのに、時間は2時間しかなくて、強い印象はあったけれども、実感をもってクレプトマニアを理解するところまではいきませんでした。

具体的に、どうしたらいいのか、どうやって治療すればいいのも、わからなかったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで、今回、8年前の資料もいただき、当時を思い出しながら、どんな研修にしようか、考えました。

ちゃんとイメージをもって理解できる内容にして、どうやって治療したらいいのか、方法も提示する具体性のある研修にしようと思ったのです。

そのためには、2~3時間ではとても無理だ。

入院編と通院編の2回にわけよう!(各2時間半から3時間)という結論に至り、

今回の①入院編、②通院編の2回(計6時間)の研修になったわけです。

コンセプトは、「大阪の弁護士が、大阪で事件を受任したときに、どうしたらいいか、どこにつなげばいいかがわかる研修!」です。

私は、「治療的司法」に取り組んでいますが、治療的司法は、私一人でやっていても普及させることができないので、他の弁護士たちも含め、たくさんの人達が当たり前のようにやってくれる環境を整えていかねばなりません。

 

というわけで、①入院編では、

大阪にある結のぞみ病院の中元総一郎先生を精神科医の講師としてお招きし、

クレプトマニア弁護についての第一人者である東京の林大悟先生をお招きしました。

さらに、大阪弁護士会からも、丁寧な弁護活動に取り組んでおられる弁護士の先生に事例発表をお願いしました。

 

②通院編では、認知行動療法を行っているクレプトマニア医学研究所から、心理士の先生をお招きして、治療内容について講義していただき、

大阪で、個別カウンセリングを引き受けていただける臨床心理士の先生も、お招きしました。

さらに、当事者として、私のHPでもご協力いただいているヨウコさんとハナさんにもご協力いただいて、摂食障害の実態やクレプトマニアの心理を語っていただいたのです。

猛暑の中、本当に大変でしたよ。

 

でも、皆さまのご協力があって、納得の内容の、がっつり、ずっしり型のクレプトマニア研修を撮影することができました。

私的には、「これで、とりあえず大阪はあと5年は大丈夫だ♪」と思っています。

 

とはいえ、窃盗の世界は、6時間で網羅できるほど甘い世界ではありません。

ありとあらゆる原因が背景にありうる、超パリエーションが広い、奥深ーい世界です。

表面的な行為は同じでも、その原因は実にさまざま、対処法もさまざまです。

 

今回は、研修で、その一端をお伝えしようと頑張り、良い結果を出せたと思っていますが、

これからも、よりいっそう、まずは自己研鑽に努め、少しずつ研修などで他の方々に発信していけるように頑張っていきたいと思います。

 

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