白雪姫の3Dポストカード@郵便局
先日、中央郵便局に出かけたところ、ディズニーの3Dポストカードがたくさんおいてありました。
中でも、私は、白雪姫のポストカードが気にいって、目が釘付けになってしまいました。
なんて、かわいいの…。
お花も小鳥もリアルで、白雪姫の表情もすっごく可愛い。(最近の技術はすごいな…)。
これ、ちょっと、さゆりちゃんに似てるかも…。
タイトルは、「いつか王子様が」となっていましたが、
王子様はともかくとして、後ろにお城が描かれている様子が、とても気にいりました。
今は不遇の目にあっていても、7人の小人さん達と、優しく、明るく、楽しく、日々を生きていれば、
きっとあのお城に行ける日が来る…。
カードがそう言っている気がしたのです。
私は、じっとカードに見入って、さゆりちゃんに贈ろうと思い、カードを買って帰ったのでした。
大輔さんにもカードを贈りたいと思い、どれがいいか思案して、結局、ミッキーのお花のカードにしました。
男性の大輔さんにはかわいすぎるかな…とも思いましたが、大輔さんは、優しくて、事件以前は花や植物を育てることが大好きな人でした。
以前、私が育てている花の写真を写して送ったところ、とても喜んでくれていたので、こういうものも嫌いではないはずだと、あえて花や蝶が舞うこのカードにしました。
(刑務所の中では、こういう綺麗なものを目にする機会はなかなかないないので、この方が喜ばれると思ったのです)。
この間、NHKで、嵐の大野君がウォルト・ディズニーを紹介する番組をやっていて、すごく面白かったのですが、
ディズニーの夢を信じぬいて、形にしていった様子は素晴らしいものでした。
逆に言えば、誰かが想像して、信じぬかないと、形にはならないのです。
いつかあのお城へ…という気持ちも、私は、信じる価値があると思っているのです。
このブログを始めたのは、たぶん私です。
さゆりちゃんも、もちろん喜んで了承して参加してくれましたが、前進の原動力になったのは、私の執念でしょう。
私は、「この子を負け犬のまま、終わらせたくない!」と本気で思ったのです。
何も人を殺したわけでなし、まだ19歳の少年(女の子でも少年といいます)で、犯罪組織に利用された被害者でもあるさゆりちゃんが、たかが判決ごときのために、なぜこれからの一生を、負担を背負い、隠れるようにして生きねばならないのか、
私は、どうしても納得できなかったのです。
ブログを始める前に、修習生時代の教官だった方に、こんなことをしてみようと思っていると話すと、「やめておいてはどうですか。結婚などにも差し支えますから…」といったことを言われました。
その方は、善意からそう言って下さったのは間違いないのですが、私は激しく反発しました。
「そんなことを言われたら、受刑者の立場に立たされてしまった人達は、全員何も発言できなくなってしまう。
ただ、隠して、隠れて、その後の人生を生きるしかなくなってしまうではないか。
年頃の女性なら、誰しも結婚を望むものだとわかっていながら、良心ぶってそんな発言をすること自体が人権侵害だ。」と激しく抗議しました。
そして、このブログを決行したのです。
それが正しかったのかどうかはわかりませんが、誰かが思い、信じたものしか、形にはならないのです。
どんなに夢物語だと皆から笑われようと、ディズニーが1匹のネズミを信じ続け、お姫様はお城に行く日が来ると信じ続けたように、信じ続けること自体が大切なのではないかと、私は思っています。