薬物依存症の治療 ~第2回条件反射制御法学術集会に参加して~
先日の連休中、9月14日、15日に、東京で行われた「第2回条件反射制御法学術集会(物質使用障害、強迫行為、自傷行為、性嗜好障害、過食などへの実践的アプローチ)」に参加してきました。
お医者さまをはじめとする医療関係者、学者さん、刑務所の法務教官の方や、ダルクやアパリ等の支援団体関係者、弁護士、検察官も参加していました。
刑事弁護に携わる弁護士として一番関心があるのは、覚せい剤をはじめとする「薬物依存」ですが、条件反射制御法は、上記のとおり、様々な依存症にアプローチできる治療法です。
集会では、再犯をくり返す放火犯への治療の実践の報告もなされていました。
条件反射制御法は、重度に嗜癖化してしまった依存行為に対して、理屈を抜きにしてアプローチできる手法のため、覚醒剤精神病を発症しているケースや、薬物依存の重症者、さらには、なぜそんな行為を繰り返すのか理由がわからない累犯などについても対処できる貴重な治療法だと思います。
弁護士・医師・支援団体が連携し、刑事司法から治療と更生へつなげていく活動をさらに進めていければと思います。