弁護士 西谷裕子
更生のための刑事弁護や情状弁護に積極的に関わってきました。
刑事事件のみならず、出所後の社会復帰にも興味をもっており、
現在では、日弁連の刑事拘禁改革本部や、大阪弁護士会の人権委員会内の刑事施設問題部会、刑事施設視察委員会のバックアップPT等に関わっています。
これまでの刑事司法の世界では、判決前の刑事裁判と判決後の受刑・社会復帰への取組みが、完全に別のものとして分断されてしまっており、被疑者・被告人のニーズに合っていませんでした。
刑事裁判から社会復帰までを一貫して支援するスタイルにはなっていなかったのです。
しかし、被疑者・被告人にとっては、刑事裁判から、判決、(執行猶予)、受刑、社会復帰までは一続きの流れですから、
もっと「被告人」を主体として考え、刑事裁判での「犯罪原因の分析」と判決後の「社会復帰支援」の間は、一貫性や連続性だと思います。
刑事司法を、被告人をいったん社会から分離して、治療をほどこし、再び社会へ再統合するための一連のシステムと考える。
社会的排除ではなく、社会的包摂の実現を目指す。
「ゆりかごから墓場まで」ならぬ、「逮捕から社会復帰まで」の一貫した支援と、刑事司法のあり方を求めて、これからも努力していきたいと思います。
出身 | 大阪大学法学部 |
所属 | 日本弁護士連合会 刑事拘禁制度改革実現本部 事務局委員 大阪弁護士会 人権擁護委員会 刑事被拘禁者の人権部会 委員 大阪弁護士会 刑事弁護委員会 捜査・公判弁護部会 委員 大阪弁護士会 刑事施設視察委員会バックアッププロジェクトチーム 委員 大阪弁護士会 司法と福祉連携PT 委員 大阪弁護士会 医療観察部会 委員 |