ハナさんのクレプトマニア治療体験記をアップしました

ハナさんのクレプトマニア治療体験記 PART1(ストーリー編)、PART2(インタビュー編)をアップしました。

ハナさんは、摂食障害から万引きを発症した人です。

ハナさんの事例では、クレプトマニアの人に多い、親子関係の問題、性被害の影響、生きる意欲がわかない、生まれてきたことへの罪悪感、自己肯定感の低下、承認欲求といった点をイメージする上で、参考になると思います。

また、裁判では、初めのうちは、「摂食障害+窃盗症(クレプトマニア」の主張をしていましたが、医師の意見書をもらったところ、ハナさんには、窃盗に及ぶときの快感、満足、解放感は認められず、万引きにひたすら罪悪感しか感じていなかったため、窃盗症の診断はつきませんでした。

そのため、途中で窃盗症(クレプトマニア)の主張は撤回し、摂食障害の影響だけに主張を絞ったのです。

弁護士や患者さんの中には、窃盗症の診断がつく方がいいのだと思い込んでいる方もいますが、「窃盗症」は、その病名単独では、裁判官の心証はよくありません。

窃盗症を持ち出さなくても、なぜ盗んでしまうのか、説明ができるならば、それに越したことはないのです。

というわけで、ハナさんの事例は、多くの方に参考になると思いますので、ぜひ読んでみて下さい。