「虐待の影響を乗り越えろ、7回目の薬物裁判での回復」をアップしました

虐待の影響を乗り越えろ
空(そら)と彩(あや)の幼馴なじみ夫婦奮闘記
~7回目の薬物裁判での回復~  をアップしました。

空さんは、43歳男性です。今回が薬物で7回目の裁判でした。

子どもの頃、虐待を受けて育ち、20代前半で薬物を使用してしまって以来、虐待されて成長した際に、無意識で身に着けたの対人関係のパターンなどの影響が、再犯防止を妨げる方向で働いてしまっており、その影響に気づけなかったことで、再犯の連鎖に苦しみ、社会的に孤立して、危険な状態にありました。

今回の裁判で、初めて、虐待の影響に気づき、幼馴染みの妻:彩さんと一緒に、入院治療や心理カウンセリング(夫婦カウンセリング)を受けて、回復の軌道に乗ることができました。

最近、虐待死するお子さんのニュースが相次いでいますが、彼らが何とか生き延びて、成人できた場合も、このように大きな影響が残り、犯罪につながってしまうケースがかなりあるのです。

犯行への影響を的確に把握し、正しい裁判を実施して、ただ刑務所に入れさえすればいいというのではなく、社会内で支援を与えながら処遇して、社会への再統合を図っていくべきではないでしょうか。

空さんの彩さん夫婦の事案が、参考になれば幸いです。

 

※ なお、この事例はについて、昨年10月に、第一法規から出版された「治療的司法の実践」という本にも掲載されておりますので、興味のある方はご覧になられて下さい。