スマープ(SMARPP)・心理士のカウンセリングによる治療

1 薬物依存症に対する認知行動療法プログラム「SMARPP(スマープ)」

 

SMARPP(スマープ)は、薬物依存症に対する認知行動療法を志向する治療プログラムです。

医療機関で行われる、少人数制のグループミーティング型の治療法です。

設定されたテーマごとに、グループミーティングで意見交換することで、薬物依存のメカニズムを理解し、
自分が薬物を使用してしまう「引き金」や「スイッチ」を自覚し、対処法を探していく…といったことが行われます。

1週間に1回程度の通院型プログラムなので、自宅での保釈が認められている方が対象になります。

 

①初犯で執行猶予が確実な方は、自宅で保釈が認められるケースは多いですし、

 それ以外にも、
②過去に覚せい剤使用・所持罪で、執行猶予付き判決を受けた前科があるが、 執行猶予期間は無事満了して、ある程度年数がたっている。

ただし、今回、執行猶予判決が得られるかどうかはわからない、 というケースなども、自宅で保釈許可が認められていることはよくあります。

①②のようなケースで、「2か月以上も家を空けて、入院することはできないな…」、「遠方へ入院するのは無理だな」というような方は、 SMARPP(スマープ)による治療を検討されてはいかがでしょうか。

大阪府内の医療機関での治療になります。

 

2 心理士によるカウンセリング

 

もう一つ、薬物依存症の克服に有効な方法として、「臨床心理士によるカウンセリング」の手法があります。
「なぜ薬物に依存しているのか、その依存原因を明らかにする」のです。

薬物依存症の方々の多くは、自分がなぜ薬物に依存しているのか、なぜ使用せすにいられないのかが、よくわかっていません。

その背景には、無意識的な、心理的メカニズムがかかわっていることが多いのです。

 

例えば、
・幼少期に無意識的に身につけた感情パターンが影響して、辛い場面を乗り越える際に、現実逃避してしまい、
薬物の力を頼ってしまっているケース

・大切な家族を亡くした喪失感や、その人にとって辛い体験などから来る、耐えきれない感情を、自分自身でとらえて(認知)、言葉で表現するのが苦手なために、感情の浄化ができず、もやもやとした感情に支配されて、薬物使用に逃避しているケース

・家族関係や職場の人間関係において、孤立感や孤独感、葛藤などを感じていて、それを薬物依存でまぎらわせているケース

・女性の方の場合、母親との葛藤が原因になっていて、母と対立しているケースでは、自己否定の感情を紛わすため、母を恋い慕うケースでは、母や姉のような立場で、その実、彼女を利用しようとして、薬物を勧めてくる人物から離れられないケースなどがありました。

これらは一例にすぎませんが、表面的にはよく似て見える薬物依存症の人たちも、依存の原因は、百人百様です。

本当に人さまざまで、人によって異なるのです。

 

自分の薬物依存の心理的なメカニズムをわかっていないと、いくら身体を治療したつもりでも、
同じ状況におかれたとき、また同じ感情が沸き起こって、現実逃避したくなり、薬物を再使用してしまいます。

自分がどんな場面で、どんな感情に支配されて、薬物を使用しているのかを自覚することは、
再使用を防止するために非常に重要なことなのです。

 

専門的知識をもつ心理士によるカウンセリングの場合、
たいていの人は、1回90分(1万5000円。税別)のカウンセリングを3回程度受ければ、おおむねの依存原因が分析できます。

その結果をまとめた書面を作成してもらっても、それほど高額にはならず、合計10万円以内の費用ですみます。

その程度の投資で、今後の対処に大きな差ができてくるのであれば、 薬物事件については、全件につき、 原因分析のためのカウンセリングを初期段階で導入するべきではないかと考えているくらいです。

 

3回程度のカウンセリングを実施した後、回復のためにどの程度カウンセリングの継続が必要かは、人によって異なります。

カウンセリングをある程度実施して、心理的に安定してきたら、あとは無料のNAへの参加ですませて、カウンセリングは数か月に1回にするなどいくらでも対処方法はあります。

経済的事情などから、カウンセリングを長期にわたって継続するのは無理だわ…という方でも、 原因分析だけで十分に価値があります。

 

※ なお、精神疾患を発症している方や、知的障害等がある方の場合など、カウンセリングが向かない場合もあります。

※ カウンセリングは、大阪府内の専門機関の心理士に依頼できます。

 

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