アパリの司法プログラムとは… 

当事務所では、薬物事件を取り扱う際に、NPO法人アパリに関与してもらう場合も多くあります。

(すべての事案ではありません。アパリが関与しなくてもよい場合も多数あります。)

 

アパリの司法プログラムとは、薬物事犯で逮捕・起訴された刑事被告人に対して、その方の条件にあった病院やダルク施設(入寮・通所)を紹介したり、薬物依存者のための自助グループへ参加してもらうことを通じて、「薬物なしの本来の生活のあり方」を取り戻してもらうためのプログラムです。

 

1 日本で初めての刑罰以外の再犯防止に向けた取り組みです。

従来の日本の刑事裁判システムでは、薬物犯罪で逮捕されたら、
①実刑となって、刑務所に行くか、
②執行猶予をもらって、再犯防止のための手当ては何もなされないまま、薬物のある日常に戻るしか、道がありませんでした。

現在は、それに加えて
③一部執行猶予判決を受けることが出来た場合は、実刑が終了し、執行猶予期間に入ったら、保護観察所に通いつつ、治療プログラムを受け、薬物検査を受けるというメニューが加わりました。

しかし、一部執行猶予制度は平成28年6月に施行されたばかりで、判決は出ていますが、まだ実際に実刑期間を過ぎて、釈放されて、保護観察が開始された人は出ていないため、保護観察が始まった後、どんな状況になるのかは誰も予測できません。

 

保護観察所は、更生を支援してくれる存在とはいえ、あくまで「監督者」なのであって、例えば、スリップがあった場合など、違反があることが判明すれば、通報して、刑罰を求めていくしかない立場にあります。

処罰から離れて、どこまでも依存症者によりそって回復へ導いていこうとする病院や回復支援者とは立場が違うのです。

保護観察所で、薬物検査と薬物離脱プログラムをうけさえすれば、薬物依存症を克服できるはずだ、薬物依存症から回復できるはずだと考えるのは、少し危険なのではないかと思っています。

保護観察は、あくまで、保護観察官や保護司に、回復途上で、薬物の誘惑に負けてしまわないように監督をしてもらうのだととらえて、治療のためには、積極的に、民間医療や支援団体による支援を求めていくべきだと考えます。

 

このような状況の中、アパリは、16年前の2000年に設立され、日本で初めて、薬物犯に対する刑罰以外の再犯防止のためのプログラムの実施に取り組んできたNPO法人です。

 

アパリの司法プログラムは、刑罰以外の 再犯防止プログラムの先駆けです。

 

刑事司法手続き中は、肉体面は、身体拘束されることで、強制的に薬物から切り離されます。

また、精神面では、これから刑事裁判を受けなければならないという心理的なプレッシャーがかかっています。

つまり、刑事司法手続き中は、本人が、薬物から強制的に切り離され、自分の生活や人生を見つめ直す絶好の機会なのです。

刑事裁判こそ、「薬物依存から回復するための絶好のチャンス!」といえるでしょう。

この時を活用しない手はありません。

薬物を使用しておかしくなっているときは、依存症者は、親族や友人の意見など聞こうともしませんから、むしろ、このときしかチャンスはない、というくらいに考えるべきです。

 

また、一部執行猶予制度についても、アパリが関与して、保釈許可を得て、裁判中から、入院治療をしたり、ダルク入寮体験をして、出所後の更生に向けた取り組みを展開したケースは、一部執行猶予判決を受けているケースが多いようです。

裁判時から、本人が真剣に更生にむけた治療活動に取り組んでいるなら、保護観察に適する状態にあるといえるでしょう。

 

1日も早く社会復帰を果たし、回復への道を確実に歩んでいくためにも、裁判時から支援を受けることは有効だと考えます。

 

刑事裁判は、薬物依存症者に対して、
更生と再犯防止に向けた回復プログラムを実施する最高のチャンスです。

 

2 アパリの司法プログラムの流れ

 

3 費用

薬物離脱プログラム・コーディネート契約費用は、5年間の支援契約で、一律20万円(税別)です。
ただし、交通費等の実費は含まれておらず、別途必要になりますので、ご注意ください。

 

 

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